自己破産に陥った悲惨な人生②

スポンサーリンク
自己破産経験談

こんばんは。

前回の記事では、私が自己破産を決意するまでの概略をご紹介しました。

今回は実際に自己破産の手続きの内容をご紹介します。

さて、およそ700万円の借金を抱えた状態で弁護士事務所へ相談に行きました。

『債務整理』と調べてみるとたくさんの弁護士事務所が出てきますが、おそらく一番有名であろうあの事務所ではなく、金額や実績など複数を加味して決めました。

ちなみにこの弁護士事務所選びはかなり重要だと思いますので、今債務整理でお悩みの方もしっかり調べて決めてください。無料相談に行ってみてフィーリングで合わないなと思ったら他の弁護士事務所を当たってみても大丈夫だと思います。

まずはどんな種類の借金がどれくらいの額あるのか、とりあえずわかる範囲で正直に話します。私は自分で把握していましたのでここですべてお話ししました。

そしてどの種類の債務整理を行うべきなのかということを弁護士さんと相談します。

債務整理というと3つの種類があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

それぞれの債務整理の種類について簡単に説明しますね。

任意整理とは…
今ある借金の利息分をカットして元本のみを返済していく方法
利息を支払う必要がなくなるので返済額は減りますが、借金額が多い場合には大きな借金減額にはなりません。

個人再生とは…
今ある借金を大きく減額して、数年かけて返済していく計画を建てます。
家や車などの財産を手放すことなく借金を減額できます。

自己破産とは…
今ある借金をすべてチャラにします。
ただし、保有している資産はすべて処分しなければなりません。

それぞれメリットデメリットがありますが、私は自己破産を選択しました。

任意整理では返済額が減っても今後の生活の改善の兆しが見えなく、家を所有しているわけでもないので、すべての借金が免責(チャラ)となる自己破産を選択したわけです。

このような相談をする中で、私のなかではもうこの弁護士事務所で自己破産を進めようと決心がつきましたので、この日のうちに契約書も交わし、自己破産に向けての生活の説明と提出が必要な書類についての説明を受けました。

ちなみにこの契約を交わした時点で、私が借金をしている債権者に対して弁護士が受任通知を送ります。

この受任通知が届くと債権者は債務者に対して請求を行うことが禁止されますので、この数日後から借金の取り立ての電話に困ることがなくなります。もし、電話がかかってきても弁護士に相談して債務整理を進める準備をしていることを伝えれば電話がかかってくることはなくなります。実際に私も一つのクレジットカード会社から取り立ての電話が来ましたが、債務整理を行う旨と、相談している弁護士事務所と担当弁護士の名を伝えると一切電話はなくなりました。

これで精神的にかなり楽にはなりますが、ここからいろいろな制約を受ける大変な生活が始まります。

まず、家計簿を必ずつける必要があります。

これがなかなか簡単なことではありません。今まで借金の返済に追われて、自分の収支を考えることを極力避けていたわけですから家計簿をつけるという習慣がそもそもないのです。これが余計に借金を増やす原因だったわけでもあるんですが…

ただ、この家計簿が自己破産を行うにおいて最も重要です。自己破産の審査の基準となるのがこの家計簿だからです。まず破産しようとする人がこれからの人生を再建できるのかどうかがこの家計簿をもとに見極められます。そもそも収支がプラスにならない人に自己破産を認めたとしてもまた借金をすることになるからという至極単純な理由です。

ここで注意しなければならないのは、家計簿をつけますので無駄な出費は絶対にしてはいけません!
無駄な高額な買い物をすれば必ず弁護士に突っ込まれます。ギャンブルは絶対にしないようにと釘を刺されます。これらがあるとそもそも自己破産が成功しません。
無駄な出費を隠そうと思うこともやめた方がいいです。例えばギャンブルに使ってしまったお金を食費に使ったことにしようなどと考えることは絶対にやめましょう。家計簿のカテゴリごとでおかしな金額があると必ず突っ込まれるからです。食費も光熱水道費も平均的な金額から外れているとばれます。
もちろんですが弁護士費用のウン十万円をすぐに出せるわけではないので、弁護士費用の積み立てを行いながら残った少ないお金で娯楽も極力減らした生活をしていくのを余儀なくされるわけです。これまでの多額の借金を全額チャラにしようとしているわけですから当たり前の報いなんですがね。

すべての支出を網羅できていたわけではなかったかもしれませんが、私も極力正確な家計簿をつけるよう心がけていました。それでもいくつか弁護士に突っ込まれました。ただ、やましいことがなければ正直に説明するだけなので特に問題はないです。ここで嘘をつくのは絶対によくないですよ。弁護士との信頼関係がなくなり、自己破産の成功率も下がってしまいます。

ちなみにこの家計簿は自己破産後の今もつけていますが正直嫌になります(笑)。昔より無駄な支出は減りましたが、それでも毎月の自分の収入と支出を見て全くお金が貯まっていかないなとため息が出ます。とは言え実際にはちゃんと生活をしながらほんっっっとに少しずつですが貯金はできているんですけどね。

他にも会社の退職金の資料や保険証券、すべての銀行口座の過去2年間の出納履歴、車を持っていれば車検証など資料集めがなかなか大変です。いちばん大変だったのは退職金についての資料のコピーをとることでした。会社の誰でも見れるところに就業規則はあるんですがそれをコピーするというのがなかなか勇気がいります。誰かに見られると転職しようと考えていると思われてしまいそうですしね。私は朝誰よりも早く出社してばれないようにコソコソとコピーをとりました。

ただ、逆に言うと他には何もやることはありません。おそらく周りの人間にも自己破産の準備をしているなどばれることもないでしょう。金銭感覚を見直すこの数か月間が自己破産後の生活再建への訓練みたいなものですね。

以上のことを進めながら弁護士費用の積み立てが終わればここから実際に裁判所へ自己破産の申し立てを行います。

続きは次の記事でお話しします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました