債務整理の方法…①任意整理とは

スポンサーリンク
自己破産経験談

前回までの記事で自己破産をした私の体験談をお話ししましたが、その経験をもとに、今借金で悩んでいる方に債務整理のアドバイスができればと思います。

債務整理を考えている方に、いったいどんな債務整理の方法が良いのか、それぞれの特徴をもとにアドバイスしましょう。

まず、どんな債務整理方法があるのか?
全部で3つあります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

それぞれの債務整理の方法について説明しましょう。

任意整理とは…

債権者と交渉をし、今ある借金の利息分をカットして元本のみを返済していく方法です。
利息カットした後の元本をどれだけの期間で返済していくかも交渉のうちに含まれますが、一般的には3年程度のようです。
毎月どれだけ返済していくのか決め借金の返済を目指す方法です。
ただし、利息を支払う必要がなくなるので返済額は減りますが、借金額が多い場合には利息をカットしても月々の支払金額は多い為、かなり苦しい生活になってしまうでしょう。

この任意整理のメリットは、利息カットの交渉をする相手を選べるという点です。

例えばですが、連帯保証人のいる借金を負っている方の場合、任意整理以外の債務整理を選択すると、その借金はすべて連帯保証人へ請求されることとなります。おそらくは親族など親しい間柄の方に連帯保証にのお願いをしていると思いますが、かなりの迷惑をかけることになります。大学へ進学する時などに借りる奨学金がまさに連帯保証人を必要とする借金です。
例外として機関保証を利用した場合は連帯保証人は不要なのですが、機関保証を利用すると毎月の奨学金から保証金が引かれるため、利用されていた方はほとんどいないのではないでしょうか。

奨学金がある方は任意整理以外の債務整理を行った場合連帯保証人に奨学金の返還請求がされますので、債務整理を行ったことが100%バレます!そして連帯保証人以外とは別に保証人もいるはずですのでその保証人にもバレます。親族とは言え、居心地が悪くなってしまうことは否めません。
そのため、今の苦しい借金返済の状況が任意整理で乗り越えられそうな場合は任意整理を選択することをお勧めします。

また、車のローンを組んでいて、車を手放したくないという方にもこの任意整理をお勧めします。

車のローンももちろん借金ですので、自己破産をする場合には処分対象の財産となります。
(※ただし、条件によっては車を処分せずに自己破産も可能です。別の記事でお話しします。)
この場合も任意整理を選択した方が良いでしょう。

また、利息はカットされますが、元本はきっちりと返済していくことになりますので、借金を踏み倒してしまうのは申し訳ない…という考えの方にも精神的に楽な債務整理の方法ではないかと思います。

さらに、任意整理はほかの2つの方法に比べて弁護士費用も比較的安く済む傾向にあります。
おそらく交渉相手1件につき○○円という金額だと思いますので、かなり多くの債権者がいない限りは安価に済む債務整理となります。

以上のように、

  • 連帯保証人がいる
  • 車や家など手放したくないローンがある
  • 債務整理にかかる弁護士費用を安く抑えたい

というような方にとっては任意整理が向いているでしょう。

一方で、これらに当てはまらない場合、もしくは任意整理だけでは借金の返済が難しい場合には他の債務整理が向いている可能性もあります。

今回はここまでとして、次回の記事で他の債務整理についてもご説明します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました